ロケ日記 ヤマアジサイ (7月17日放送予定です)

今、園芸店のギフトコーナーで大人気のアジサイですが、ボリュウムのある西洋アジサイではなく、今日は山アジサイについてお送りします。陽春園の野里さんにうかがいました。ハイドランジアとか西洋アジサイという名前でプレゼント用に並んでいるアジサイが多いので、アジサイはヨーロッパからやってきたと思っている方も少なくないそうですが、実はアジサイは、日本をはじめアジアに自生しているものがほとんどだそうです。
シーボルトに代表されるプランツハンターが、江戸時代の後期にヨーロッパに持ち帰り改良したのが始まりだとか。ヨーロッパで、「これは面白い!」と話題になったのは、「乙女の舞」。青色を植えたのに、次の年にはピンク色が咲いて、いろいろ研究すると、どうも土に影響されて花色がかわることが判明。そこからさまざまなアジサイが作られたそうです。
ひと言で「山アジサイ」といっても大きく3つに分けられるという事もうかがいました。北海道から中国地方の日本海側、寒い地域には「エゾアジサイ」が、関東から近畿の太平洋側と中国・四国・九州は「ヤマアジサイ」、関東の南部・小笠原諸島など暖かい地方は「ガクアジサイ(ホンアジサイ)」が自生しているのだそうです。私が見てもまったく見分けがつきませんが、西洋アジサイとはちがって、柔らかな葉、可憐な花、風にそよぐ風情。ヤマアジサイも魅力がたっぷりです。その中で、関西の代表、六甲山に自生する「七段花」を紹介していただきました。何だか自慢したくなるような清楚な花です。
放送日には、そろそろアジサイ終わりの季節です。花の剪定方法と植え替えがとても大切な作業になります。実際に作業をしていただきました。特に剪定は、秋以降にすると、次の季節には花を見ることが出来ませんから、気をつけたいですね。花が終わってすぐに剪定するのが安心で、お勧めだと野里さんはおっしゃっていました。置き場所も、霜にひどくあてなければ、大丈夫なので京阪神では、育てやすいということでした。はかなげでいて実は丈夫なヤマアジサイ!私は、やっぱりブルーが好きかな。

 放送は、7月17日日曜日お昼12時からサンテレビです。