ロケ日記 植物の不思議(8月21日放送予定です)

大阪府河内長野市にあります花の文化園におじゃましました。植物園はきれいな花で四季折々楽しめますが、今回は本田さんにちょっと変わった植物を紹介していただきました。本田さんは、とてもまじめな方で、テレビは緊張するとおっしゃっていたのですが、植物紹介の時には、マニアック博士となって詳しく説明してくださいました。
まずは、見た目が変わった植物。「ハナイカダ」は、花が葉の中央に咲いて、その様子がイカダの様に見えるところからの命名のようです。今は実の時期でしたが確かに葉の中央に黒豆のようなものが!珍しいですね。「ネナシカズラ」は、葉が無く光合成をしないつる性植物で他の植物に絡みつき水と養分を奪って生育している寄生植物です。初めは土から芽を出してきて根もあるのだそうですが、他の植物にからみついたら根っこはなくなるそうです。生きるためとは言え、恐いです〜。「ヘビウリ」は、とても綺麗な白い花をつけていました。これから実を結ぶのですが、それが模様も形もヘビのようなんでっすって。長くてねじれていて不気味な姿。。私は初めて見ました。でも自生地のインドではカレーに入れて食べられているそうです。ウリ科だし、キュウリの仲間ですから美味しいのかもしれませんね。
続いては身近にある植物で、よく見たらちょっと面白い植物の紹介です。「ベゴニア」は、とてもポピュラーな花ですね。雄花と雌花があるのですが、雌花には雄しべが無いので花粉を食べにくる虫に受粉してもらうために、雌しべを雄しべそっくりに似せています。子孫を作るための工夫です。工夫といえば「キンギョソウ」。近くで見ても、金魚に似た形で、それだけで面白いのですが、ピタッと口を閉じている花を横からつまむと、パクッと花が開きます。実際に触ってみてビックリしました。キンギョソウは、行動範囲の広いハチに花粉を運んでもらっているので、他の虫に蜜を盗まれないように花の入り口をしっかり閉じているのだそうです。ハチが花びらに乗るとその重さとハチの力で入り口を開けることができる仕掛けになっているのだそうです。よく見かけるキンギョソウにそんな秘密があったとは!腹話術の人形の口のようにパクッと開きましたよ。
最後に、触ると動く植物です。動く植物といえば、オジギソウが有名ですね。子供たちに大人気です。今回は、本田さんが「トレニア」を紹介して下さいました。トレニアのいったいどこが動くのでしょう?雌しべが中央にあり、唇を突き出したような形なのですが、ペン先などでつつくとその唇の先端をキュっと閉じるように動くんです。これも受粉してもらうための動きなのでしょう。とっても小さいので、よく観察してみてください。もう一つ、身近にある「マツバボタン」は、たくさんある雄しべに触れると雄しべが集まってくるんですよ。この動きにも今まで全く気づきませんでした。
今回は、驚きの連続でした。まだまだ紹介していますので、テレビでごらんになってくださいね。
植物園は、植物を展示しているだけではなく、植物と動物の関係や自然保護の事、人間との歴史なども勉強できるようになっています。今回のように、珍しいものや身近な植物の意外な動きなど植物の不思議も教えてもらえます。地域の植物園は大切にして、活用したいものですね。

 放送は、8月21日日曜日お昼12時から サンテレビです。