ロケ日記 食虫植物の不思議と楽しみ方(9月11日放送予定です)

今回も、咲くやこの花館から久山さんのお話でお送りします。収録の時は食虫植物展をしていたので、世界中の珍しい食虫植物が大集合でした。食虫植物は、養分の少ない場所に生えていて、光合成は出来るけれども虫を補助的に養分としているのだそうです。虫の取り方も形も様々で、肉食植物とも言われるくらい大きなものもあると、三野喜弘さんが撮影されたフィリピンのネペンテス・メリリアナの写真を見せていただきました。ひゃ〜これは、大きい!子供が持っていますが、恐いですね。
久山さんに案内していただいたのですが、本当にたくさんの植物が展示されていました。一つ一つ驚くような仕掛けがあって、ビックリです。良く知られているネペンテスは、虫が袋の中に入ったら、這いあがれない様に産毛のような毛が下に向かって生えています。袋の中には消化液が入っていて、虫を溶かしてしまうのですが、袋は葉先が変形したものだと知って更に驚きました。
生きるためにこんな形に変形するなんて…。どうなってるの?と撮影を忘れて真剣に見入ってしまいました。ちょうど、夏休みだったのでお子さんたちも食虫植物を見に来館されていましたよ。ネペンテスの大きい袋の前では、覗き込んで「何かおる〜!」と大騒ぎ。面白い食虫植物をきっかけに、子供のころから植物に触れてくれればと久山さんがおっしゃっていました。
食虫植物といえば、熱帯性の植物というイメージがありますが、温帯や亜高山帯に生息するものもあり、意外と涼しい場所に見られます。もちろん家庭で育てられるものもありますよ。代表的なものは、ハエトリソウやサラセニアだそうです。開いているハエトリソウの中には、センサーの役目をする小さな針のようなものが左右に三本づつ、六本あって二か所以上を触れるとあっという間に葉が閉じてしまいます。どれどれ?試してみましょう。
最後に、ハエトリソウの植え替えを久山さんにお願いしました。詳しく説明していますので、是非ご覧くださいね。管理面では、水やりの回数や置き場所などいくつかポイントがありますが、家庭でも充分育てられるという事です。注意事項としては、特に子供さんは動くところを見ようと何度もさわるので、植物が弱ってしまうのだそうです。食虫植物は命がけで虫をとらえようとしている事をわかって下さいと久山さんがおっしゃっていました。

 放送は、9月11日日曜日 お昼12時からサンテレビです。