ロケ日記「接木の里から」1月15日放送予定です。

前回、討論会に参加してくださった大阪植物取引所の広澤さんが、近くにフェイジョアを生産されていらっしゃる方をご紹介して下さいました。「梅香園」の久保さんです。フェイジョアは、前回広澤さんが薦めていらっしゃった果樹です。今は、葉を楽しむ時期なのですが、オリーブと同じように葉の裏側がシルバーがかっていてとても優しい上品な感じです。お花も食べることができるんだそうですよ。久保さんは、2品種以上あると実がなりやすいと言われているフェイジョアを一本でもたくさん実がつくように品種改良されているんだそうです。早く市場にたくさん出回るといいですね。
そのほかにも、オオミキンカンが実をたわわにつけていました。コンパクトな木に大きな実がついていてとっても綺麗なオレンジ色です。思わず食べたくなって、一ついただきました。「甘くて美味しい〜」と言いたいところでしたが、すっぱい!一緒にいただいた広澤さんと「すっぱい!すっぱい!」と顔をゆがめていたら、久保さんが「まだ生で食べるのには早いですよ。蜂蜜漬けなどにすると喉にいいですよ(笑)」と解説。もっと早く言って下さいよぉ。でもこの実の美しさは素晴らしいです。こちらも品種改良されたものだそうです。需要にあわせて新しいものが生まれているんですね。レモンも鋭いトゲがあるのですが、トゲなしレモンというのを作られているさいちゅうなんですって!驚きですね。
さて、気になっていたのは畑に所狭しと置かれていた鉢の植物。お聞きしたところ梅なんだそうです。もともと久保さんは、梅をおもに生産されているのだそうです。なるほど、「梅香園」さんですもんね。私は、盆栽ですね。と連発していましたが、梅は美しくコケや化粧砂で美しく飾られ、盆梅と言われているんだそうです。そういえば、各地で盆売展が行われますね。種から蒔いて6年という鉢が2種類あったのですが、同じ6年とは思えませんでした。作り方によってこんなに違うなんてやっぱりプロですね。
そして、いよいよ梅の木の仕立て方を見せていただきにご自宅へ。日がとっぷりと暮れると寒さが足さきから襲ってきましたよ。とても風情のある町並みでした。このあたりは、伊丹市の東野という地域で接木の伝統技術が今も残っています。アメリカのワシントンDCに日本の桜が贈られ毎年美しく咲いている映像をニュースで見ますが、その桜はこの地域で接木をされたものなんですって。2012年でちょうど100年を迎えるそうですよ。梅の仕立て方はしだれているもの、上に向かって枝を上げているもの、紅白の咲き分けとさまざまですが、やはり地道な作業で行われています。急に枝を曲げると折れてしまうので、6月ごろにワラをつかって曲げるんだそうです。こちらでも盆売展が行われますので、お立ち寄りくださいね。とってもいい香りがするんだそうです。
梅の花を見るともう春の足音が聞こえるようですね。

 放送は、1月15日 サンテレビでお昼12時からです。