ロケ日記『水面に映る美しきスイレン』7月8日放送用です。

今回は、滋賀県にやってきました。草津市立水生植物公園水の森におじゃましました。ちょうどスイレンの季節なので城山さんにご案内いただきました。スイレンというと真夏のイメージがあったのですが、初夏が一番の見ごろになるんだそうです。城山さんは、とても温厚なジェントルマンでした♪そして、スイレンを漢字で書くと「睡蓮」。この由来は睡蓮は開いたり閉じたりして3日咲いて花が終わるので、閉じたときの様子が眠っていると例えられたのではないかと教えて下さいました。スイレンの花は、開いたままではないんですね。
スイレン池も紹介していただきました。たくさんの品種のスイレンが咲き誇っていましたよ。スイレンといえば、お寺の池などでみることもよくあるので、日本でもさぞ古い歴史があるのだろうと思っていましたが、日本に入ってきたのは100年前くらいだそうです。えー、意外!しかもフランスから輸入されたんだとか。ハイカラな植物だったんですね。水の森のスイレン池には画家のモネも育てていたといわれるジェイムズ・ブライドンも美しく咲いていました。モネはスイレンの絵が有名ですが、池の水が周りの風景を写しこんでいるのに魅力を感じたのかも知れませんね。水に映るスイレンの花、周りの木々、草花、ベンチなどもう一つの世界がそこにあるようでした。
そして、城山さんが意外だなと気づかれたのは、一般の方でスイレンとハスの違いを知らない方が多いことだそうです。まず、葉の違い。スイレンは、水面に浮かんでいるものが圧倒的に多いので水を逃すように深い切れ込みが入っています。ハスは、丸い葉で水をはじくようになっているんですよ。そして、ハスは水面より高い位置に茎を伸ばして咲きますし、中心に果托というハチの巣状のものをつけます。ハチの巣からハチス→ハスという名前になったという説もあるそうです。ハスは、この果托に種をつけ熟すと茎がおじぎをするように下をむき種を水面に落とします。スイレンは花が終わると水の中に沈みそこで実をつけ熟すと種が水面に上がってくるんですって。面白いですね。最近の研究では、ハスとスイレンは全く別の科の植物で関わりがないと判明したそうです。
ここまでは、耐寒性スイレンでしたが、ロータス館に案内していただき熱帯性スイレンを見せていただきました。色彩が豊かで思わず「わー」と声が出てしまうほど美しかったです。熱帯性スイレンは、温度さえあればいつでも咲いてくれるのだそうです。そして夜咲き種も。最近は、品種改良もさかんで、すべての色がそろっているといっても過言ではないと説明していただきました。やはり、ブルーの品種は見ごたえがありますね。フォックス・ファイヤーという花は中心の色が変わっていてなんとも個性的。2004年の国際スイレン協会コンテスト熱帯性スイレンの部で優勝したものです。そういえば葉も暗紫色の模様が入っていて怪しげでした。

耐寒性スイレンは、午前中。熱帯性スイレンも3時頃までしか開いていないので早めに足を運んでくださいね。

 放送は、7月8日日曜日、サンテレビでお昼12時からの予定です。