ロケ日記「個性豊かな熱帯の植物」(3月18日放送予定です)

京都市宇治市にあります宇治市植物公園にやってきました。撮影の日は、まだ寒くて「いつまでも寒いですね」が挨拶代わりになっていたほどでした。今回は温室の中で柳さんにいろいろな植物を解説していただくことになりました。嬉しい〜あったか〜い!温室の中は25度前後に保たれていて熱いくらいです。湿度も高く密林のようでした。急に暖かいところに入ったのでカメラが曇ってしまい長い待ち時間ができました。スタッフのみなさん、お疲れ様です。
まずは、名前の由来がユニークなものからご紹介いただきました。観葉植物で育てていらっしゃる方も少なくない「モンステラ」。温室の中ではすごく大きく育っていました。自生地ではこんなに
成長しているのですね。葉も大きくて、ビックリです。柳さんが「モンスター、つまり怪物を意味する名前なんですよ」と教えて下さいました。確かに大きな切れ込みと葉の中心近くに開いたいくつかの穴、こんなものが風に吹かれてユラユラしていたら、怪物と見ま違うかもしれませんね。お釈迦様にかかわる仏教三霊樹の説明もありました。その中で、お釈迦様がお生まれになった場所にあったという木、ムユウジュには、綺麗な花がたくさん咲いていました。お釈迦様のお母様があまりに綺麗な花に思わず右手を伸ばされたとき、そのわきの下からお生まれになったという説があるそうです。漢字では「無憂樹」と書く仏教では、大切な花木です。
最後に、人間が食べたり飲んだりする物の材料となる有用植物をご紹介いただきました。カカオの実は幹にそのままぶら下がっているようで面白かったです。まだ少し青かったのですが、半分に割っていただきました。白いふわふわのところに大切に守られるようにカカオの種が入っていました。この種からココアやチョコレートができるんですね。一つの実の中に入っている種で板チョコ
一枚分くらいなんだそうですよ。
温室は、いつも同じように見えますが、やはり四季折々植物が変化していますので、今で無ければ
見られない花や実というものがあります。なんども足を運んでその変化を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 放送は、サンテレビで3月18日日曜日、お昼12時からです。