ロケ日記『冬の植物の姿を観察しよう』1月27日放送用です。

今回は、花の文化園にやって来ました。冬の植物園や公園は、暖かい日に散歩をすると気持ちがいいですね。樹木の枝ぶりや枯れ草の冬姿がみられてよいものです。そのなかでも植物が冬をどのような姿で過ごしているのか観察するのは、楽しいものです。本田さんがじっくりと教えて下さいました。何もない広場で、「これ見て下さい!」と言われたところには、何だか雑草が。
これは、ロゼッタ状のものだそうですが、ペッタリ地面にくっついているようです。「これは、タンポポですよ」と教えていただき、ビックリ。あのタンポポが、冬はこんな姿になっているんですね。冬は日を浴びた土はあたたかく、地熱をうけて少しでもあたたかく過ごすため、寒風にあたらないため、動物に食べられないため、などたくさんのメリットがあるので平たく地面にくっつくようになるのだそうです。すごいですね〜。
つづいて、樹木の冬芽に注目。「うろこ状の芽鱗におおわれている鱗芽、芽鱗を持たない芽裸芽、葉痕やその付近の枝の中にあって外から見えない芽」の3種類があるそうです。それぞれ、面白いですね。鱗芽の代表としてハクモクレンを見に行きました。よく見ると本当に布団にくるまれているように芽鱗に包まれています。しかも、細かい柔らかい毛におおわれていて暖かそう。他の樹木もじっくり見てみたいですね。
続いては、縁起のいい赤い実をつけることで知られている万両。鳥に種を運んでもらって子孫を残します。よく似た植物に似た実をつけて鳥に食べてもらうのですが、実は鳥にとっては、まずい味なんですって。すぐに種を落としてしまうのをねらっているのだとか。鳥が食べてもなかなか胃の中で溶けない種を持っている植物もたくさんあって、それは、フンと一緒に落とされるんですね。
種と言えばもう一つ。と言う事でタカサゴユリを紹介していただきました。タカサゴユリは、枯れると先を少しだけ開いた形になり、そこにたくさんの種を作ります。横には、網目のように風が通るようになっているところが3か所程あります。種は近くにどさっと落ちるのではなく、風が吹くとパラパラパラと飛んで行くのです。種の形も小さいですが薄くて遠くまで飛べる羽根型です。
どの植物も、驚くべき工夫をしています。是非番組をご覧くださいね。

放送は、サンテレビで、1月27日日曜日お昼12時からです。