ロケ日記『原種の植物を観察してみよう』2月15日土曜日放送用です。

今回は、大阪にあります「咲くやこの花館」にお邪魔しました。1990年の「国際花と緑の博覧会」で「自然と人の共生」をテーマとして作られました。そして今日まで整備、充実されてきたのです。現在遺伝子の研究が進んできて、植物の分類も今までと変わったものも多くあるようです。植物学も大きな変化を遂げようとしています。人間の決め事とは別に、環境に合わせて進化を続けてきた植物達には、誰もが驚かされますが、その進化とは、いったいどういう事をいうのか、久山さんに教えていただきことになりました。
原種の大切さは、長年進化を重ね、選別されて現在まで生き残ってきた植物。つまり、「こうしたらこの場所で生き残れる!」と植物が工夫したわけではなく、たまたま環境に耐えうるものが出現し、選別され、それが今まで命を繋いできたということ。進化とは、そういうことなのだそうです。種ごとに性質にばらつきがあるので、遺伝子の多様性をそなえているので有性繁殖は両親の遺伝子が交ざり、良い遺伝子が残っていく可能性があるのだそうです。種は、写真のスミレ、イカリソウシクラメンカンアオイなど、アリが運ぶものや、風や鳥、昆虫が運ぶ物などさまざまです。詳しく解説していただいていますよ。
反対に、熱帯スイレンのニンファエア・ミクランタのムカゴは挿し芽と同じように栄養繁殖。葉の上に小さな葉が出来ていますが、これがクローンでいずれ大きくなって親から離れて株を形成するのですが、種と違って全く親と同じ遺伝子です。何かの病気などが発生する遺伝子を持っていた場合あっという間にすべての株が枯れてしまうという危険があるのだそうです。私達にはわからないことがたくさんあるのですね。
高山植物室もご案内いただきました。寒い場所で生きていくために不思議な形のものが生き残ったレウム・ノビレ、崖の上で寒風にさらされ残ってきたイワヒゲ、イワウメ、コマクサなど。また、痩せた土地だからこそ養分を補充するために葉の先が変化した食虫植物などについて、とても興味のあるお話をしていただいています。とても勉強になりました。多様性を備えた野生植物を是非守っていきたいですね。
【今日の衣装】今回の衣装は、三木市のアミューゼさんhttp://www.e-amuser.com/ご提供の白のレースのドルマンスリーププルオーバーです。まだまだ、寒い日が続きますが、私の周りだけ春が来たようでしたよ。とても綺麗でいた!少し暖かくなったら戸外でも着用してみたいです。

放送は、サンテレビで、2月15日土曜日朝6時から、再放送は水曜日の朝8時からです。