ロケ日記「寄せ鉢で季節の風景を」です。

咲くやこの花館は、1990年に行われた「国際花と緑の博覧会」で大阪市のパビリオンとして建てられました。一箇所で多くの地域の植物が楽しめる日本屈指の植物園です。熱帯雨林室、熱帯花木室、サボテン・多肉植物室、外部庭園など様々な部屋がありそれぞれ世界の植物が楽しめます。今回は、久山さんに高山植物室をご紹介いただきました。
それぞれのゾーンでは、様々な気候帯の植物が展示されていますし、開花調整でなんと一年中珍しい植物を見ることができるんですよ。ジャングルにも高山にも行くことなくハイヒールで世界中の花のたびが出来るんです。そのためには、管理をしているスタッフの皆さんのご苦労を忘れてはいけませんね。そして、展示方法ですが、一番良い状態でお客様に見て欲しいという事で、プラスチックの鉢のまま土の中に埋められているものもおおくあります。高山植物室は、もっともその方法がたくさんとられている部屋です。一鉢一鉢見やすいように展示し、傷んだものは新しい物と取替えでバックヤードで養生されます。
この方法で、季節の寄せ鉢を教えていただくことになりました。紅葉の美しい盆形用の植物や庭に生えてきた植物を使います。ビニールポットに入ったままの植物をデザインして大き目の鉢の中に入れ、山野草の土などで隠していき寄せ植えます。一つ一つが鉢に入っているので、調子が悪くなったらその植物だけ取り替えることも出来ますし、水遣りもそれぞれの植物が育ち易いように加減が出来るので、とても便利です。今回は、秋の風景をつくっていただきました。この方法なら、四季折々の季節の風景が簡単に出来ますね。是非楽しんでみてください。