ロケ日記「薬用植物を見に行こう」4月16日土曜日放送です。

今回は、奈良県御所市にやって来ました。古い町並みが並ぶエリアもあって素敵なところです。そんな街に奈良県薬事研究センターにおじゃましました。どんな研究をしているのでしょうか。センターに入ると西原さんが迎えてくださいました。ここは、薬用植物にどのような成分がどのくらい含まれていて、どのように配合するとどんな効能があるのかなどを研究しているそうです。そしてもう1つ県民の方々へ、どんな植物からどんな生薬が作られるのか知ってもらうために「薬用植物見本園」を作って紹介しています。
早速私も、薬用植物見本園へご案内いただきました。それほど広くないのですが、生薬に加工される植物が植えられていました。アケビの花が咲いていたのですがとても神秘的で可愛かったです。秋に実る果実からは想像できない花ですよ。アケビは、園芸で花を植えるカゴを作る蔓の部分が使われるそうです。生薬名「モクツウ」適用は、消炎、利尿など。
シャクヤクとボタンもありました。花は似ていますが、シャクヤクは草でボタンは木だという事がよくわかる植え方です。両方とも根が使われるそう。生薬に加工されると名前が変わるものが多いのですが、ボタンも「ボタンピ」という名前に。適用は、消炎、鎮痛など。大きな花も咲いていて、植物としても楽しめました。どの植物がどんな生薬に使われるのか教えていただきとても勉強になりました。
そして、最後にお茶をいただきました。いろいろなお茶を試させてくださいましたよ。カミツレジャーマンカモミールだと初めて知りました。そう考えると和風ハーブティーですね。カミツレは発汗や消炎に効用があるといわれているそうです。美味しいお茶です!続いてドクダミ茶、「ジュウ薬」という生薬名です。何だか懐かしい癖のある味でしたが利尿、緩下に良いとされ昔は民間薬にされていました。そしてその後、センブリを!苦いっ!最後は、弘法大師が倒れていた旅人に与えて元気にさせたと言うヒキオコシというお茶を。生薬名は「延命草」です。なんだか活力みなぎって長生きしそうですね。グイッと飲んで口の中がしびれるほどの苦さにビックリ。「西原さん、しゃべれません!旅人はあまりの苦さに立ち上がったんですよ」と苦さを西原さんに説明。センブリも延命草も適応は健胃。それにしても後味ずっと苦かった。。。
最後に、西原さんは、自分の庭や野山で紹介したものを見つけてもきちんと加工しないと効用もなく、逆に毒草にもなりうるので絶対に口に入れないで下さいとおっしゃっていました。注意したいですね。

放送は、サンテレビで4月16日土曜日朝6時から。再放送は水曜日の朝8時からです。