ロケ日記「植物の小さな面白ネタ発見!」6月4日土曜日放送です。

今回も花の文化園からお送りします。温室で本田さんに「僕は、これを発見したよ。面白いでしょう。」というお話をうかがいました。温室に入ったところにはたくさんのコウモリランが展示してあります。本田さんは、ここでいきなりテンションが高くなって初めから熱弁です。コウモリランには鹿の角のようなひらひらした葉(胞子葉)がありますが、それとは別に株もとをピッチリと覆う葉(外套葉)があります。これが何枚も重なり合ってバケツ型を形成して、水や養分をためます。外套葉は、茶色くなっていくのですがはじめの頃は緑で、その形が本田さんには「ハート」に見えるのだそうです。愛と幸せの象徴「ハート」が大好きな本田さんの発見、皆さんも「迫力あるかっこいい姿」だけでなく、そんな可愛いところも見てください。
ハートといえば、木立ちベゴニアの雄花のつぼみです。皆さんはじっくりご覧になったことがありますか?葉の姿や花のつき方が楽しいのでどうしてもそちらに目が行きますが、雄花のつぼみは確かにしっかりしたハート型です。しかもピンクのものも多いので色まで可愛いです。本田さんはハートを紹介した後、雌花と雄花の不思議を教えて下さいました。ご存知のようにベゴニアは1つの株に雄花と雌花が咲きます。正面からパッと見た感じは似ていますが、雌花には後ろに袋のようなものがついています(子房)。ベゴニアには蜜がないので、花粉を食べる虫に媒介してもらっているのですが、雌花には花粉がありません。そこで雌しべを黄色くして雄花そっくりに化けているんだそうです!凄い!虫が間違って止まることで花粉をつけてもらっているのです。皆さんも身近なベゴニア・センパフローレンス(四季咲きベゴニア)を観察してみてくださいね。
他にもたくさんの本田さんの発見をうかがって、私もじっくり見たら何か見つけられるかなあと思うようになりました。フィロデンドロン・セロームという植物があります。観葉植物でお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。南アメリカサトイモ科の植物で温室ではとても大きく育ちます。葉の深い切れ込みがとてもかっこいいのですが、本田さんが着目したのは、なんと株の茎。そこには葉の落ちた後があるのですが、それが目玉に見えると興奮して私に説明されるのです。た、確かにそういわれれば・・・。しかも目玉のように見えるところに毛が生えていて、まつげ付き!!だそうです。そんな風に角度を変えてみると面白さ満載ですね。サトイモ科の植物はとても大きくなるものが多いのですが、世界最小のミジンコウキクサというものもあるとおしえていただきました。番組では、ミジンコウキクサも登場していますから是非ごらんくださいね。

放送は、サンテレビで6月4日土曜日朝6:00から、再放送は水曜日の朝8:00からです。