ロケ日記「綿を育ててみよう」10月1日土曜日放送です。

今回は、河内長野市にあります「くろまろ館」におじゃましました。河内長野のふるさと歴史学習館「くろまろ」って?不思議な名前だと思うかたも少なくないと思います。実は高向玄理(たかむこのくろまろ)という飛鳥時代の超エリートがこの地に住んでいたという事で名づけられた施設です。くろまろ君というゆるきゃらもいるんですよ。こちらで、学芸員の松野さんにご案内いただきました。松野さんと共に私を迎えてくれたのは、黄色くて美しい花です。これが綿の花だと教えていただき、驚いたところで、展示室を紹介していただきました。
河内長野で使われていた農具や日常道具、歴史的に貴重な遺物・資料などがたくさん展示されています。産業も発達や、歴史の重みもたっぷり実感。そして、この地が綿の産地で一大事業として発展していたことも教えていただきました。和綿(わわた)は明治に入ってきた洋綿(ようわた)にとってかわられたそうです。洋綿は機械で加工し易く大量生産できるので安く、和綿より繊細で柔らかく薄い布を作り上げることが出来るので需要も多かったからだそうです。和綿は丈夫で着心地もよく、農作業をする普段着にぴったりでした。こちらの館ではこの和綿を伝えていく活動もされています。綿繰り体験など体験メニューもたくさんありますので楽しい空間です。
産業として綿を育てる農家もなくなりましたが、「里親制度」を設けて綿を育ててもらっているそうです。種が手に入ったら皆さんも是非育ててみてください。松野さんに育て方を教えていただきました。畑でなくても8号くらいの鉢でも栽培できます。5月にビニールポットにタネを蒔きます。その際に、タネを一昼夜水につけておくとほんの少し根が出ているものがあるので、それを使用するといいとおっしゃっていました。双葉がでたら大きな鉢に移し、梅雨の終わりまでは土が乾くまで待ってからたっぷり、夏は毎日水遣りをします。梅雨が明けてから、花が咲き始めます。8月終わりまで花も楽しめますが、花後の実、つまり綿が出来ていく姿と収穫が楽しみです。さすがに布を作るのは難しいですが、リースに使ったり、かわいいオーナメントを作ったりして楽しめますよ。

放送は、サンテレビで10月1日土曜日朝6:00から、再放送は水曜日の朝8:00からです。